
8月27日(金)にスタートする新パーティー”RODA”。DJとして、オーガナイザーとして長年、パーティーの現場に携わってきたGonno。”RODA”に向けての思い、現在のシーンに対する思いなど、一つ一つ丁寧に答えてくれました。
勿論音も凄いんですけど、バーテンダーとかスタッフとかみんなニコニコしてて楽しそうなんですよ。
- これまでに様々なパーティーに出演されてきただけでなく、オーガナイズする立場としても多くのパーティーに携わってきていますが、DJや制作活動の魅力と”パーティーをオーガナイズすること”に対する魅力はどういったところにありますか?
自分で定期的にパーティーをオーガナイズしていたのは随分昔のことですし、例えばUNITで行われていたWCも、Salmon君がオーガナイズを取り纏めてくれていたので、実際のところオーガナイザーとして多くに関わったことは無いんですよ。
ただ、僕自身がパーティーをオーガナイズするなら、やっぱりシンプルに自分が大好きなDJや映像、スタッフやお客さんで、新しいソサエティというか、仮にそれが凄く小規模だとしても、新しい発信源を創れるというところが醍醐味なんじゃないでしょうか。今はネットやSNSとかもあってアウトプットはお金を掛けずにできるようになったし。
- Gonnoさんにとってパーティーをやってきて良かったことはどういうところでしょうか?
やっぱりそこにいる人の楽しそうな顔を見るその時が、やってて良かったなぁって思える時です。パーティーは人の集合体なので。それに沢山の面白い人たちと巡り会えますし。例えばそういった面白い出会いの中で、10年越しで、その人と何か違う形で関われたりすることが最近でてきたりして、パーティーオーガナイズじゃないですけど、そういった部分でもDJしたりクラブに行っていて良かったなって思います。
- 逆にパーティーをやっていく中で苦しいことだったり、難しいことはどういうところでしょうか?
良かったことと同じく、パーティーは人の集合体なので、そこにいる人たちの意見が全く一致することはあり得ないし、方向性の違いで仲違いすることが一番辛いんじゃないですかね。どんな人でもより多くの人に参加してもらいたい、というのが僕のずっと変わらない意見なんですが、分かる人にしか来てほしくない、とか、集客できるなら何でも良い、というどちらかの方向に偏ってしまうと、なんだか辛くなってしまう。
- 何度もベルリンでプレイされていますよね。ベルリン以外にもDJで出演した都市はありますか?
ベルリン以外ではないんですよ。ベルリンは3回くらい行ってるんですけど、残念ながら海外公演の話はよく立ち消えしてしまうのが当たり前な感じなので。個人的にはロンドンが凄く好きで昔よく遊びに行ってたんで、ロンドンでもプレイしてみたいなって思ってます。
-それぞれの土地・パーティーによって異なったキャラクターになるものだと思うんですが、日本でのパーティーも含め、印象に残ったものを、その理由と一緒に教えてください。
それこそ本当に素晴らしいパーティーの記憶ばかりなんで、選ぶのがむずかしい。最近だと、江ノ島のOppa-laでDJ NobuくんとKeihinくんとDJしたパーティーが凄く楽しくて記憶に残ってます。ベルリンだと、もう潰れちゃったみたいだけど、シュプリー川沿いにHangerってクラブがあって、物凄く汚いクラブだったんだけど、そこは物凄くアウトローな雰囲気でDJしていて楽しかったです。あとはやっぱり、UNITでのWCかなぁ。毎回、出演者やスタッフ全員が、とにかく面白いことをやろうとテンションが異常に高かったから。
- これはDJが良い = パーティーが良いというわけではなくて、DJ以外にもパーティーの良し悪しを左右する要因があるということですよね? DJ以外の部分でこうだったらいいなと希望する点はどういうところですか?
勿論その日のDJが良くても、パーティーにいる人たちがその一晩まったく聞く耳を立てなかったら、DJがそこにいる意味はないわけですしね。例えばなんですけど、ベルリンのPanorama BarとかロンドンのFabricとか世界的に有名な箱って、僕が遊びに行った印象だと、勿論音も凄いんですけど、バーテンダーとかスタッフとかみんなニコニコしてて楽しそうなんですよ。それが伝染して、こっちも楽しくなってきちゃう。海外でなくても、お店やパーティーに関わる人、お客さんが、受け身じゃなくて自分たちで楽しんでるパーティーは、間違いなく楽しいし、DJもいい音が出せるんです。だって、その楽しそうな人たちと、DJも音でコミットしたくなるじゃないですか。だからパーティーはそこに居る人たち全員でつくれるものなんですよ。
でも良いパーティーって、そこに来て、こんな人と出会って、こんな音楽で踊るまで、取りあえず生きてて良かったみたいな、そこまで思わせてくれる力があったりしますよね。
- ズバリ、”パーティー”というものにお金を払うということは、対価として何を得ることが出来ると思いますか?
対価?!パーティーに対価って凄いな(笑)。例えば、そこに来たことでステータスになるとか、成功のチャンスがあるとか、そういった具体的な対価が約束されることは、無いと思うけど。あったとしても、そこに便乗する人たちが増えてそれ自体がステータスでなくなってきちゃうとか。
でも良いパーティーって、そこに来て、こんな人と出会って、こんな音楽で踊るまで、取りあえず生きてて良かったみたいな、そこまで思わせてくれる力があったりしますよね。そこまで思わせてくれる娯楽って一般的に言えば、凄くいい映画とか、ワールドカップとか、日本シリーズ最終戦並みですよ(笑)。そういった意味で、パーティーへ行く事への対価は強くあると思っていて、ちょっと大袈裟な物言いになっちゃいますけど、現代にはそういった、かたちの無い喜びの価値が、あまりにも軽視され過ぎている気もします。本来、人間って収支や対価を意識してばかりで生きていけるほど、精密じゃないですからね。成功や成果だけでなくて、かたちの無い素晴らしい記憶が、生きる原動力になったりするじゃないですか。
- そうですね。お金を払う以上、パーティーも商品の一種だと思って、この質問をさせてもらいました。
言わんとされている事は分かりますよ。遊びに来る人も1万円とかコンビニのATMで下ろして、よし今日は遊ぶぞと、数ある娯楽の中でパーティーを選ぶわけですし、パーティーをやる人たちも、場所代や出演料のリスクを背負ってやってますから。
実は僕自身も最近、対価というか、パーティーの価値のようなものを意識することが多くて、よくクラブに遊びに行って、そこの音楽や雰囲気が、あんまり楽しくないなぁと思う事が残念ながら時々あったりしするんです。パーティーをひいき目に見る僕がそう思うわけですから、ちょっとクラブが好きという人の中には、最近パーティーに行ってガッカリした、っていう人も多いんじゃないかなって思っていて。そういった意味で自分が関わるものには、お金払って遊びに行ったのにガッカリだった、みたいに思われたくないって強く意識してます。がっかりな記憶が多いと、遊びに行って何を得したか、みたいに冷静に遊んでしまうだろうし。遊びに行くならそこで夢中になりたいですものね。
- 新パーティー”RODA”第一回目の人選はどういう経緯、基準で決めましたか?
moduleと、KEIちゃんと話し合いながら決めていったんですが、WADAさんは勿論のこと、KABUTOくんにしても、MIEKOちゃんにしても、音楽やダンスカルチャーに長く傾倒していて懐が深く、どう聴いても当人の音楽の説得力に、身を委ねられるDJさんにお願いしました。B1Fの人選はKEIちゃんによるところですが、TANABEくんやSHINGOくんも僕の大好きなDJさんです。
- Gonnoさん自身、そしてGonnoさんがオーガナイズするパーティーのオリジナリティはどういうところにありますか??またそうあるために気を付けていることは何でしょうか?
自分が自分のことを一番理解していないものだとは思うんですが、なんだろうなぁ…。音楽的であって、開放的であって、夢中になれる。その3つがあれば、DJもパーティーも、最高に楽しいんじゃないかな。
- 今答えてもらったことが”RODA”には反映されていて、最初からそうではなくても、そこに向かっていくパーティーになるようにmoduleも頑張りたいと思います。
宜しくお願いします。タイムカード押した後も楽しめるパーティーにしましょう!
- 音楽でも音楽以外でも構いません。ここ最近のトップ5を教えてください。
うーんなんだろう。どれもそこまで新しいものではないのだけど。
1. 茂木健一郎/江村哲二 “音楽を「考える」”
2. 坂本龍一 “音楽は自由にする”
3. Mount Kimbieのアルバム
4. Autechreの新しいアルバム
5. タイのピピ島 浜辺に野生の猿がいた
- 最後に一言、お願いします!
27日のRODA@MODULEに是非遊びに来てください。新しいパーティーなので蓋を開けてみないと分かりませんが、パーティーの雰囲気や踊ることが好きな人なら、必ず楽しかったと思えるものになると自負してます。
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